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ベテラン [映画]

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■2015/12/12鑑賞@キネカ大森。最近毎週キネカ大森に来てるような気が。今年94本目の洋画(というか邦画以外)46本目。

■韓国映画(だけでなく英語以外の映画)はあまり観ません。大きな理由は、韓国映画で言うとハングルのヒアリングがまったくできないため、すべて字幕に頼るしかないということ。邦画は当然だけど英語の映画もヒアリングが多少はできるので、字幕で補完してもらいながらも台詞の意味が分かるからといったところ。しかし、これを観た日は前に観た『母と暮せば』でモヤモヤしていたのでスカッとして帰りたくなり、時間的にちょうど良かったので大森まで戻った。韓国映画は傑作『サニー 永遠の仲間たち』以来。他に何を観たことがあるかはリンクを参照してください。

■凄く単純な勧善懲悪の映画ですが、そこがいい。ソウル警察庁広域捜査隊の刑事ソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)は嫁との仲もギクシャクしていて、薄給を嘆くダメな男だが刑事としては熱血。業務で世話になったトラックの運転手が、不当解雇への抗議で親会社の財閥・シンジン物産を訪れたところ、投身自殺を図り意識不明になった件に疑いを抱き捜査を始める。黒幕は以前パーティーで会ったイケ好かない財閥のバカ息子チョ・テオ(ユ・アイン)と知るが、テオは財閥の権力を使いあらゆる形で捜査に圧力を掛け逃げ切ろうとする。

■はい、分かりやすいですね。変なフェイクが一切なくて、流れに乗って観ていけば十分楽しめる映画です。ドチョルの所属する広域捜査隊のチームプレイも、時折笑えてほんの少しだけ感動するというところが楽しいし、カーチェイスやアクションもすごく迫力がある。そして悪役のテオがさわやかなくらいに分かりやすいクソな悪役なんだけど、この手の悪役は親の威厳に頼ったひ弱な男という定番もひっくり返して、メチャクチャ格闘が強いクソな悪役という設定がまた楽しい。

■痛快な映画ということで、結末は書くまでもありません。スカッとします。

■あと、観てて思ったのはソウル市街でのロケの派手さ。ま、オレが昔ソウルに行ったのは四半世紀前なので記憶があまりなくて、ロケ地が違ってたらすいません。でも韓国(&ソウル)って映画のロケにかなり協力的だと思うのですよ。『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』のロケ地もソウルだったし。邦画の『劇場版 MOZU』だって最大のアクションシーンは国内で撮れないので、フィリピンになったという話だし。

■日本では警察や役所の規制が厳しいので、なかなか派手な映像は撮れないという話を聞いたことがある。日本の警察庁・警視庁その他の官庁は、こういう映画やドラマなどの映像産業に対して、もっと融通を効かせるべきではないか、と以前から思ってはいた。従来産業だけでの立国はとっくの昔に難しい状況になっているのだから、観光や娯楽の振興を図りたいのなら「クールジャパン」とか寝呆けたことを言ってないで、まずこのへんの規制緩和に乗り出すべきだと思うけど。

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