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オデッセイ [映画]

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■2016/2/11鑑賞@109シネマズ川崎。今年13本目の洋画10本目、IMAX3Dで鑑賞。たまたまだけど、今のところ今年は洋画寄り。

■リドリー・スコット監督の最近の作品はなぜか全部観ている。『プロメテウス』『悪の法則』『エクソダス 神と王』とかね。御年78歳でのこの旺盛な創作意欲恐るべし。でもまあ、オレの個人的な感想としては出来に波があるかもね。いや別に『ブレードランナー』と比較しているわけではありません。嘘です。

■オレが幼稚園児だった1969年に人類は月面着陸を果たしていたので、その時間軸で考えたら、大人になった時には、とっくに人類は地球から一番近い太陽系の惑星である火星に到達しているはずだ、と子供の頃は思っていた。しかし2016年現在になっても人類は火星に到達しておらず、オレが生きているうちに到達するかどうかもかなり怪しい。とは言うものの、他の宇宙モノのSFと比べるとある程度のリアリティは担保されている設定。

■原作はアンディ・ウィアーの小説『The Martian』。「火星人」というのが直訳になるが、これは日本語訳の小説のタイトル『火星の人』という意味が正しいだろう。ところがこの邦題は何だろう。意味の違うカタカナを邦題にするのなら原題のカタカナ化でも別に良かったのではないか。そりゃ、他に日本で公開された数々のSF映画へのオマージュという風にも取れなくはないが、意味を曲げてまで別のタイトルにするのはリドリー・スコット監督に対して失礼ではないか。許諾は取っているかも知れないけど。

■植物学者のマーク・ワトニー(マット・デイモン)は火星への有人探査計画に参加する。滞在中、大砂嵐に襲われ、火星からの退避を決めて帰還のロケットへ向かう途中、アクシデントでマークは取り残される。他のクルーたちはマークが死んだと思い帰還の途についてしまうが、マークは生きており、一人残された基地で限られた資源を使い、工夫して生き残りを図っていくという話。

■普通ならシリアスな話になるのだが、基地内で植物を育てようとしたりとか、マークがとにかくポジティブなので、悲壮感があまりというかほとんどない。その辺がTOKIOのバラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』に似ているということで、日本の宣伝スタッフがツイッター上で「#火星DASH村」というハッシュタグを作り宣伝するというおかしなことになっている。そんなことする暇があったら邦題考え直せよ。とは言うものの、ノリが似ていることは否定できない。

■でも映画としては面白いので困ったものである。IMAXで観たせいか映像も綺麗で迫力がある。赤土が一面に広がるロケはオーストラリアあたりだろうか。行ったことないけど。そして劇伴がちょっと古めのロックやポップスなので、これがまた悲壮感を薄めており『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と似たテイストか。

■娯楽作品として十分楽しめるので、料金分の価値はあると思うし、結構お勧めです。この作品もアカデミー賞の、作品賞や主演男優賞などの数多くの部門にノミネートされているし、既にゴールデングローブ賞では、作品賞・主演男優賞を獲得している。ただしドラマ部門ではなく、ミュージカル/コメディ部門で。映画を観る前は「何で?」と思っていたのだが、観た後は腑に落ちるところもあったりして。

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