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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話 [映画]

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■2017/3/11鑑賞@109シネマズ川崎。今年16本目の邦画4本目。まあ、広瀬すず主演の映画は、今のところ一応観ることにしている。あとは予告編がキャッチーだということと、今作の河合勇人監督の『映画 鈴木先生』『俺物語!』の手堅い造り方も好みなところもある。

■当たり前の話だが、観客は女子高生もしくは若いカップルが中心で、一定層いる映画マニアのおっさん(オレもその一人)が全くいないわけではないが、全体的に超アウェイ。これが仕事だったら絶対に断りたいくらいな感じ。

■実在の学校、福井県立福井商業高校のチアリーダー部が2009年に全米選手権で優勝し、その後も通算7回優勝し、今年の優勝も含め5連覇中という恐ろしい実話の映画化だそうです。この高校、野球部も強豪らしく甲子園にもたびたび出場しているが、戦績を見ると愛媛県の我が母校とだいたい同レベルくらいかな。どうでもいい話ですが。

■福井中央高校に入学したひかり(広瀬すず)は、中学の同級生でちょっと気があるサッカー部の孝介(真剣佑)を応援するという目的で気軽にチアダンス部に入部するが、スパルタ教師の早乙女(天海祐希)のせいで先輩たちは辞め、素人同然の一年生だけで「アメリカで優勝する」というあまりに高すぎる目標を掲げられ呆然とするが、年次を重ねるごとに実力がついてきて、高校三年時に全国大会で優勝し、全米選手権を目指すことになる。

■実話なのでネタバレも何もないが、『ちはやふる』で見せた広瀬すずの身体能力の高さを十分に活かした作りになっている。他のチアダンス部の同級生も、中条あやみ(dポイントのCMの女の子)、山崎紘菜(毎度おなじみ東宝シンデレラ)や福原遥など、現在売出し中の若手女優が揃っている。特に部長役の中条あやみは、長身でスタイルも良くて広瀬すずとはまた違う正統派美人で、芝居もなかなかだったので、『ちはやふる』の千早役はこの人のほうがピッタリだったかもとちと妄想。天海祐希先輩については何も言うことはございません。

■実話ベースなので、チアダンス部を指導する早乙女先生のモデルの先生はいらっしゃるようだけど、個々の生徒の個人的な事情は事実を反映はしているものの、たぶん大部分創作かなと。その辺は脚本に若干メリハリが乏しかったので、原作ものもありがたいところがある気はします。もちろん、若手スター・広瀬すずを引き立てるための映画としては恋愛色があまり濃くなくて、スポ根ものに近いというところは面白かったんだけど。

■いったん散りそうになった部員たちを引き止めるために、街中で一人ヒップホップを踊っていた山崎紘菜に、広瀬すずと中条あやみが合流して一緒に踊るシーンとかはなかなか見応えがあって、いっそのことこの映画自体をミュージカルにした方が良かったんじゃないかとも思ったのだが(『ラ・ラ・ランド』にやられ中なので)、配給会社にそんな企画通るわけないよなと妄想。

■そんなに悪くない映画ですが特にお薦めはしません。あと問題なのが、福井が舞台の話なのにロケの大部分が新潟だったことです。地方都市は映画のロケに協力を依頼された時に「地元の観光に役立てば」ということで協力することが多いと思う。そりゃ大人の事情で新潟がロケ地になったのは仕方ないにしても、劇中の大事なシーンで信濃川や萬代橋バリバリ映ってるやん!もろ新潟やん! もう少し配慮が欲しかったところでございます。

■以下はこの映画には関係ないですが、今年(2017年)の日本アカデミー賞で、広瀬すずは『ちはやふる』で優秀主演女優賞、『怒り』で優秀助演女優賞を受賞したが、どちらも最優秀賞には届かなかった。それが不満だったとブログに記している。『怒り』は現時点で彼女のベストアクトだったし、同世代で共演歴もある杉咲花が『湯を沸かすほどの熱い愛』で最優秀助演女優賞を受賞したのも影響してるのかな。どちらも最優秀助演女優賞のレベルではまだないと思ったけどね。でも、こういうガツガツした女優さんって最近珍しい。是非今後も好感度とかをあまり気にしないで、ガツガツやって欲しい。もしかしたら大女優になるかも知れないし。分かんないけど。

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