LION/ライオン 〜25年目のただいま〜 [映画]
■2017/4/15鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年24本目の洋画18本目。
■今年のアカデミー賞6部門ノミネートで話題になった映画。残念ながら結果としては無冠に終わったが。実話ベースの話というのも面白そうだし、何よりもオレが大好きなルーニー・マーラが出ているので観ることにした。
■インドの貧しい家庭で母と兄とともに生きる5歳の少年・サルー。兄とともに仕事を探しに出かけた夜、兄を待つ間に眠りこけてしまったサルーを乗せた客車は西に数千キロ走ってしまい、サルーは迷子になってしまう。幼いゆえ自分の家も正確に説明できず孤児院送りになるが、オーストラリア人のジョン(デヴィッド・ウェンハム)とスー(ニコール・キッドマン)夫妻に引き取られ養子として育つ。大学で知り合ったルーシー(ルーニー・マーラ)と恋仲になり結婚し、ホテルの支配人の職も得た現在のサルー(デヴ・パテル)だが、生き別れた母と兄への思いが次第に強くなり、インドにいるはずの母と兄を探すのに、Google Earthと過去の自分の断片的な記憶をつなぎ合わせようとする。
■これが実話だということにびっくり。普通ならばとても面白く感動的な映画になるはずなのだが。役者陣は確かに熱演で、デヴ・パテルの演技も奥深いし、そしてちょっと老け役すぎな気もするけどニコール・キッドマン。この映画はオーストラリア製作なので、オーストラリアを代表するスターである彼女は当然(?)出てくるわな。あと、可憐なルーニー・マーラ。そんなに出番が多くないし、話の本筋には深く絡んでこなかったのが残念ではあるけど。
■でもオレにとってはこの映画は正直消化不良だった。ストーリーが停滞気味、というか正直言ってグダグダなので。特にサルーの逡巡が長すぎる。原作がそうなのかもしれないが脚本でそんなのどうにでもなるだろう。それでアカデミー脚色賞にノミネートされたというのには驚いた。あと、アップのカメラワークが多くてまあまあ観づらかったというのもあった。どちらももうちょっと何とかなったのではないかとも思うのだが。
■そしてGoogle EarthはすでにiOSの64ビット版の開発は止めているもよう。最初に出たときにはすごく驚いたけど、今はGoogle Mapがそのほとんどをカバーしている感じだしね。
■という訳で特にはお薦めしません。あと毎度のことですが、あくまで個人の感想です。
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