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追憶 [映画]

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■2017/5/6鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年38本目の邦画12本目。

■日本映画界の巨匠、降旗康男監督作品。撮影監督はこちらも巨匠、木村大作。
富山。親にネグレクトされて育った三人の子供、篤(成人後:岡田准一)、啓太(小栗旬)、悟(柄本佑)。喫茶店の店主・涼子(安藤サクラ)と常連客の光男(吉岡秀隆)の庇護のもと居場所を見つけた三人だったが、ある日悲劇的な事件が起きる。ネタバレしてもいいと思うのだけど、公式サイトとかでは伏せてるので。

■25年後、過去を封印して現在は刑事の篤は、ラーメン屋で偶然悟に出会う。今は東京でガラス店の入婿になった悟は、金策に困り、地元の土建業で成功している啓太に借金を頼みに来たという。数日後、悟の遺体が発見される。篤は捜査に赴き啓太を問いただすが、啓太は悟には会っていないという。

■このご時世でオリジナルの脚本で勝負しようとするのは素晴らしい。が、若手俳優陣の頑張り(篤の別居中の妻:長澤まさみ、啓太の妊娠中の妻:木村文乃とかも含めて)があまり活かされてないかなと。地方発のご当地映画も邦画のひとつの流行りだけど、ちょっと類型的過ぎる。演技に関してはこのキャストの中では圧倒的な演技力を誇る安藤サクラが全部持っていった感が強いけどね。

■ちょっと、表現としてのハコが古すぎると言わざるを得ない。降旗康男監督は偉大だし、例えば今や有名バイプレーヤーになった田中要次はワンシーンの出演なのに(たぶん)喜々として出てるし、岡田准一も小栗旬も監督へのリスペクトは表現している。でも申し訳ないが、現在の観客の大多数に受け入れられる映画ではない。年齢のせい、ではないと思うし(そもそも「高齢だから」というのは立派なハラスメントだ)、ハリウッドで言えばクリント・イーストウッド、ウディ・アレンなど降旗監督と同世代で良作を作っている監督さんはいる。そりゃ多くはないけどね。

■ここからは個人的な感想なんだけど、岡田准一はジャニーズイチの俳優だと思うので、演技派というより、その高度な身体能力を活かして「日本のジャッキー・チェン」的なポジションを目指したほうがいいのではないかと思います。事務所はNG出すと思うけどね。

■篤のダメな母親役でりりィさんが出ている。亡くなられたのは昨年11月だが、おそらくこれが遺作に当たるのだろう。いい女優さんでもあった。合掌。

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