ノー・エスケープ 自由への国境 [映画]
■2017/5/7鑑賞@TOHOシネマズららぽーと横浜。今年39本目の洋画27本目。
■米・トランプ大統領が「メキシコとの国境に壁を築く、メキシコの負担で」とか物騒なことを言っている現在、タイムリーな映画だなと思ったが、いやいや全然それだけではなかった。
■題材そのものは確かにタイムリーで、メキシコからアメリカへの密入国を目指す、主人公モイセス(ガルシア・べルナル)と仲間たち。入国後アメリカ人のハンター・サム(ジェフリー・ディーン・モーガン)と優秀な猟犬のトラッカーに捕捉され、仲間を殺され徐々に追い詰められる。
■途中からアメリカとメキシコの問題を忘れてしまうくらいすごくスリリングで恐ろしい。そもそも、モイセスや仲間の入国理由はある程度明らかにされているのだが、サムがメキシコ移民を憎む理由は全く説明されていない。だからすごく恐ろしいし、ホラー映画でもある。ホラー映画あまり好きじゃないんだけど。そして結末はある意味観客の期待に応える残虐さ。
■今回初監督のホナス・キュアロンは、『ゼロ・グラビティ』のオスカー監督、アルフォンソ・キュアロンの息子で、『ゼロ・グラビティ』でも共同脚本を手掛けていたとか。才能は遺伝するんだなあとも。
■すごく面白い映画なので皆様にお薦めしたいのですが、遅筆のせいで現在公開館がかなり限られており大変申し訳ありません。無理ならDVDで。
■最後にちょっと文句。邦題は『ノー・エスケープ』なんだけど、原題は『Desierto』(荒野)です。しかも余計なサブタイまで付けて。お父さんの映画『ゼロ・グラビティ』も原題は単に『Gravity』(重力)だったんだよ!稀代の悪邦題と批判されてもまだ韻踏むか!バカなのか! ま、配給元が同じかどうかはめんどくさいので調べませんでしたが。
■最後にも書くけど、お薦めです。
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