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ステキな金縛り [映画]

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■今年14本目。金もないのによく観てる。しかもまたまた舞台挨拶付きということで、公開初日の10/29に有楽町マリオンのTOHOシネマズ日劇まで行ってきた。

■三谷幸喜監督作品としては3年ぶり5本目の作品に当たる。そのうち2作目の「みんなのいえ」以外は全部映画館で観てるってオレはどんだけ三谷幸喜マニアだ。しかも今年は「三谷幸喜生誕50周年記念大感謝祭」ということで舞台だけで上映が4本もある。そのうち3本観てて4本目のチケットも持ってるオレって(以下略)。

■映画本編の話に入ろう。冴えない女性弁護士と証人になる落ち武者の幽霊というだけで鉄板に笑えるコンセプトだし、深津絵里と西田敏行という、稀代のコメディエンヌとコメディアンの組み合わせだから面白くならないわけがない。いや実際卑怯なくらい西田敏行が出てくるだけで笑えてしまうのだ。脇もいい。阿部寛に中井貴一(阿部寛の扱いがかなり酷いが)の二人共爆笑の演技。

■そして三谷作品で有名なのが無駄に脇役まで凄いキャスト。いつもながら、佐藤浩市、篠原涼子、唐沢寿明、深田恭子がホントのチョイ役で大泉洋に至っては写真のみの出演(爆)。なんかギャラだけでも制作費がかかりそうなもんだが。

■爆笑につぐ爆笑の話なのだが、最後の方にはちゃんとしんみりできて涙ぐめるオチも用意されている。とくに震災後の三谷作品のテイストがそうなのかなとも思ったけど、舞台挨拶によるとすでに昨年の秋前までに撮了してたんだしそうだ。お話の作りとしては「ベッジ・パードン」の前になるのだな。

■あと特筆すべきなのが、映画の主題歌。深津絵里と西田敏行のデュエットの佳品。西田敏行は「もしもピアノが…」で有名だけど、深津絵里も歌手デビューしたことがあったのだそう言えば。前の作品「ザ・マジックアワー」でもその声量は窺い知れたしね。

■映画のトーン自体も全体にいい。ここ近年の三谷映画は大体そうなのだけど、アメリカの古き良き時代のウェルメイドなコメディというトーンがいい。あとはほぼすっぴんに近いメイクの深津絵里の野暮ったさも良かったな。

■しかし、知人も含めいわゆる映画好きには、この映画の評判はあまり良くない。脚本が粗いしギャグが滑りすぎるなどなど。まあご都合主義なまとめがあるのは認めるけど、ギャグが寒いって言っても三谷幸喜はお笑い芸人じゃないんだから。しかももう50歳だし、小ネタよりユーモア指向に移行して当然。映像と荻野清子さんの音楽のマッチングなど、映画としての完成度はいい線行ってるハズ。

■という訳で自分的今年の邦画No.1を「モテキ」とこの映画のどちらかにするかが悩みどころ。斬新さから言えば「モテキ」だし、ウェルメイドという意味ではこの作品だし…。うーむ。いずれにせよお薦めです。

■最後に舞台挨拶の感想を。一線級の役者さんばかりの当意即妙なやりとりで大変面白かったが、やはり一番気になったのは深津絵里のナマ足であった(またそれか)。

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