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ライフ・オブ・パイ/虎と漂流した227日 [映画]

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■今年9本目で洋画4本目。2/2鑑賞@TOHOシネマズ川崎。もう9本目ですか。今年は映画をハイペースで観てるな。3D/2D同時公開なのですが、その場合どうしても3Dを選んでしまうわたくし。3Dの効果はあまり分からなかったな。っていうより「ヒューゴの不思議な発明」以外で3Dの効果ってあまり感じたことない。あの天下の大失敗作「アバター」でさえ。

■題材的にはオレ的にはあまり興味はない話だったのだが、何か変な吸引力に引かれて観てしまった。話としてはネタバレを危惧するような話ではなくて、インドで実業家(兼動物園主)をやってた家族がカナダに移住する際に、海難事故に巻き込まれて次男となぜか虎が太平洋を漂流する話。

■でも実はかなり面白かったのです。オープニングの野生動物の綺麗な映像も癒しな感じなのだけど、海難に遭ってからの少年と虎との関係が面白い、敵対しあってるんだけど何気に相互補助しあってるというか。ベタな映画だと最後に少年と虎の友情が芽生えそうなものなんだけど、最後に虎は振り返らずに山林に行ってしまう。でもこの微妙な距離感が何かを示唆してるような気もする。

■映像的には、題材的に仕方ないんだろうけど漂流シーンや虎はほぼCGである。「虎は実写で!」って声もあったようだけど実際撮影の現場だとリアル虎だと役者は洒落になるまい。それに、映像としても漂流の後半で虎がやせ細っていたところとか、やはり現代のVFX技術の勝利だと思うけどね。まあ、VFXがあまりに多すぎて、若干リアリティに欠けたのはご愛嬌としても。そもそもこれ実写じゃ無理だろ。

■エンディングはかなりビックリで、どうとでも取れる内容になっているんだけど、むしろそのほうが良かったかなと。この映画は「寓話」として捉える方がいいです。中島敦「山月記」みたいな(すいません借用しました)。太平洋で荒波に呑まれる少年と虎の映像って、ファンタジーです。

■追記。第85回アカデミー賞では、監督賞・撮影賞・視覚効果賞・作曲賞の4冠を獲得。大健闘だと思います。

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