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中学生円山 [映画]

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■5/25鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年32本目で邦画16本目。「あまちゃん」で今をときめく宮藤官九郎(クドカン)の監督・脚本映画です。わたくしクドカン脚本が大好きで、その流れで観るわけなんだけど。クドカン脚本のドラマ・映画はかなりの比率で見ているし、監督作品も前2作「真夜中の弥次さん喜多さん」「少年メリケンサック」の両方観てるのだが、ちょっと脚本作品と比べて「いまひとつ」の感想だった。理由は後述。

■お話は江戸川区の団地に住む、妄想がちの中学生円山克也(平岡拓真)の前に、謎のシングルファーザー下地(草彅剛)が現れていろいろなことが起きる。まあブログなので下ネタOKだと思うんだけど、円山のその時点での最大目的は体を柔らかくしてセルフフェラチオをすること。この時点で前にいた夫婦の奥さんはシアターを出て行きました(爆)。ま、セルフフェラチオまで挑む奴はそんなにいないと思うが(すいません)、ホントに男子中学生はバカなので、夜公園に覗きに行っちゃったりするのです。

■設定はOKなんだけど、話が途中であれこれとっ散らかってしまってるので集中するのが難しい。話のオチはミステリっぽいところもあるので書きませんが、小ネタはほぼ大爆笑なんだけどな。全体の統合をあえてやってないという感じ。クドカンの前2作でも感じたんだけど、脚本家として関わる他の作品とは違い、自分の監督作品くらい好きにやらせてくれよ、という確信犯だと思う。結果としての面白さが減ってるのは残念極まりないけど、クドカンはおそらく次作もこんな感じかと。

■俳優陣はいいですよ。草彅剛はあて書きみたいだけど、円山の同級生役の刈谷友衣子がいい。まさに体を張ってます。NHKのドラマ「ラジオ」や、今年放送の「まほろ駅前番外地」の数話にも出てたし。あ、「映画 鈴木先生」にも。なにより徘徊老人の遠藤賢司(エンケン)の演技とナレーションは完璧だ。ただ、オレの好きな野波麻帆の使い方が結構もったいなかったかも。それに、中学生のエロ妄想がテーマの映画(違うか)なんだから、もっとエロいシーンを制限考えずに出したほうが良かったと思う。PG12になったところで、当事者の中学生は観れる訳だから。

■という訳で映画としてはイマイチなのだが、この映画、実は今やってるNHKの朝ドラ「あまちゃん」の習作として考えると結構面白い。撮影は2012年夏だそうなので、事実は分からないけど時間軸的には無理ではない。実際共通点がかなり多い。白目、自転車での疾走、エンケンのナレーション(夏ばっぱのナレーションと結構似てる)、そしてアクセントとしての皆川猿時など(笑)。他にもあったような気がする。

■「あまちゃん」から入った人には勧めないが、元々のクドカンファンで「あまちゃん」を見てる人には、その点で結構面白いかもです。


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