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清須会議(映画) [映画]

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■「陽だまりの彼女」と同じく、11/10鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年57本目の邦画32本目。前にも書いた通り邦画に偏ってるけど、この作品は別。このブログを読まれている奇特な方々はご存知だと思うけど、わたくし三谷幸喜の大ファンであって、最近の舞台もほぼ観てるし、監督作品は2作目「みんなのいえ」を除きすべて映画館で観ている。もう言い訳もないくらい、そりゃ観に行くでしょ。

■原作は昨年出版された、同じく三谷幸喜の同名小説。これについてはブログにも書いてる。本能寺の変後の織田家の跡目争いについての、配下武将の合議の話。小説は、文体無視の点も含めて面白かった。三谷さんはもともと映画にする前提で書いたと思うけど。でも、映画にするとなるとどうかなとは思っていた。なぜかというと、歴史にさほど興味が無い人でも義務教育で教えられた通り、織田信長の後を継ぐのは豊臣秀吉(大泉洋)で、対抗する柴田勝家(役所広司:主役)ではない、というのはほぼ全ての日本人が知ってる事実である。エンディングをみんな知ってるのにどれだけ面白くできるのか、が疑問だった。

■また例によってオールスターキャスト(俳優のギャラだけでどんだけ掛かるんだろう?)なんだけど、まあ興収を見込めるスター監督の特権だとは思う。基本的な話は柴田勝家(役所)と羽柴秀吉(大泉)の相克なんだけど、原作よりも更に柴田勝家にバカフラグが立ちまくってる。羽柴秀吉は、今まで映像化された中で最低に秀吉本人をバカにしたビジュアル(極限まで薄いズラとお飾りのようなちょんまげ、あとわざわざ特殊メイクしたデカ耳、とか)だと思うし、大泉洋もすごくおちゃらけたキャラを演じているのだけれど、結果として秀吉の怜悧さが目立った。狙いかどうかは知りません。バカキャラといえば、織田信雄(妻夫木聡)は原作でもそういう描写だったのだけど、それはまあすんなり。

■他にも、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香、中谷美紀、松山ケンイチ、伊勢谷友介などなど豪華キャストなのだけど、あまり活かしきれてないという印象。

■面白くはあったけど、笑えるところは少ないし意外性がない。結論をみんな知ってる時代劇の作演出には、三谷さんはあまり向いてないんじゃないだろうか。個人的にはNHK「新撰組!」も途中で脱落したし。あと、舞台やドラマは違うけど、映画はほとんど群像劇なのでキャストが多すぎだし少し飽きてきた。まあ舞台やドラマでは予算の都合があるだろうけど。

■次回作も、もちろん得意な喜劇でいいから、少人数キャストの映画を観てみたいです。

■おまけ。本作で軍師・黒田官兵衛を演じているのは寺島進。来年の大河「軍師官兵衛」での同役は岡田准一。以前の大河「江」での同役は柴俊夫。みんな顔の系統が何となく似てるが、実在の黒田官兵衛もそういう顔だったんだろうか。おっと、ジャニーズファンに襲撃されそう。

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