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すべては君に逢えたから [映画]

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「42〜世界を変えた男〜」「マラヴィータ」と同日、11/24鑑賞@TOHOシネマズららぽーと横浜。なんとこの日3本目。1ヶ月フリーパスポートの期限切れ間近という事情はあるものの、この歳で1日3本はさすがに辛いな。若い頃にもっと映画観とけば良かったと今更ながら後悔。今年63本目の邦画33本目。

■最近の邦画では珍しく、原作なしのオリジナル脚本。まあ、三谷幸喜「清須会議」とかは本人原作なのでオリジナルと言っていいと思うけど。観た理由はひとつ。わたくし群像劇の映画が大好きなのです。ちと昔だと大森一樹「大失恋。」(これあまり評価されてないけど傑作なので機会があれば是非)や、ちょい前だと源孝志「大停電の夜に」(これはオチ以外は大好きな映画です)とか。最近の洋画だと「ニューイヤーズ・イブ」とかね。バラバラのピースが最終的にひとつの画に嵌っていくカタルシスは他に代えがたい。もちろんそれには緻密に設計された脚本が大前提な訳です。三谷監督の映画もほぼ群像劇だけどね。でもなぜか、三谷監督の映画は「それで好き」って訳じゃないのだけど。

■でもタイトルの「すべては君に逢えたから」ってバブル期のトレンディドラマかよ、ってことで若干猜疑心。でも脚本の橋部敦子さんは草彅くんの「僕シリーズ」のドラマとかで手堅い感じがあった。本木克英監督の映画は、クドカン脚本の「ドラッグストア・ガール」しか観たことない。逆に手堅すぎる演出なんで、年配の方だと勝手に思ってたら、オレと同い年らしい。じぇじぇ(←オマエも年配だろうが)。

■主演は玉木宏でヒロインは高梨臨(この人あまり存じ上げません)。その他、NHK朝ドラ組の東出昌大と木村文乃、本田翼、あと時任三郎とか。ベテランは倍賞千恵子と小林稔侍。えっと、キャストは別に悪くないけど脚本がかなり残念。もちろんいろんなノイズはあったと思うんだけど、精緻な設計図ではなかったな。各エピソードのリンケージが薄いし。

■あと、東出昌大が演じる建設会社社員が、仙台市東部で津波にやられたところの復興のため赴任中、っていう設定がメチャクチャ薄っぺらい。エピソード浅いし。震災とか復興を映像化するなら、「あまちゃん」くらいの覚悟を持ってやってもらいたい。「東京家族」も同様でした。東日本大震災に関しては、ユルイ気持ちで映像化するな、と改めて言っとく。

■群像劇だから、宿命的にハッピーエンドにならざるを得ないし、それは否定しない。でもなあ、もうちょっとやりようがあったかなというのが率直な感想。「クリスマス映画」(そうなんだけど)と銘打たれてるが、クリスマスまで公開続くのかが心配です。

■しかしこの映画、東京駅が舞台で時任三郎が新幹線の運転士なのに、なぜか東北新幹線中心の話でした。我々世代は「シンデレラ・エクスプレス」(東海道新幹線)のイメージがあるのに。エンドロール見たら「協力:JR東日本」と。東海道新幹線はJR東海だもんね、と納得。

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