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永遠の0 [映画]

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■12/23鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年66本目(笑)の邦画35本目。邦画に偏った一年であった。観た理由は、原作小説が面白かったのと、VFXについてはすごいキレを見せるが、脚本のサポートがないと時々外す山崎貴監督の手でどういう作品になっているかが興味があったからだ。

■原作は百田尚樹氏。文庫本での売上は過去最高記録らしいので、読まれた方も多いだろう。話は太平洋戦争期、超人的な操縦技術を持ちながら敵を避け続けて「海軍一の卑怯者」と呼ばれたパイロット宮部久蔵(岡田准一)が、なぜ最後は特攻という形で死を遂げたのか、という謎に孫である健太郎(三浦春馬)が臨む話です。

■ネタバレは「極力」しないようにとは思うけど、俳優陣の演技がハンパない。主演の岡田准一の演技も凄いし(前からジャニーズでは凄い演技をする人だと思ってた)、田中泯の演技は洒落にならないくらい凄まじいし、その若き日を演じた新井浩文もすげえ。あとは、染谷将太、山本學、橋爪功などなど。あと、夏八木勲さん。今年観ただけで夏八木さんの出てる映画は3本目だけど、公開順でいうとこれが遺作なのかな。しかも熱演でした。

■しかし映画の出来としては疑問を提示せざるを得ない。VFXでは、ここまで日本の太平洋戦争を描いた映画はないと思うので単純に比較は出来ないけど、日本レベルでは凄いと思う。ハリウッドのVFXと比べると酷かも知れないが。ただ脚本がちょっとヌルい。原作の膨大な情報量を2時間ちょいの映画にまとめるのは大変だとは思うけど、原作小説のダイジェストとしか思えない残念な感じ。原作者は褒めてたけどね。ラストシーンが主人公の特攻で終わりっていうのは、生理的に受け入れられない。

■山崎貴監督は、個人的に政治的な思想があったとしても、作品には決して反映しない方だと思ってるので、その点ではヘンテコなプロパガンダ映画にならなくて良かった。左翼の方が百田さんを責めてるような戦争賛美の映画ではありません。が、映画としてはイマイチです、正直。この映画で各地の劇場でスタンディングオベーションが起こってるらしいけど、それは今の日本が病んでる象徴かな。

■右翼/左翼については思うところがあるので、いずれアップします。

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