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紫式部ダイアリー@PARCO劇場 [舞台]

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■数カ月ぶりの映画以外のエントリでほっとするわ。2014/11/9鑑賞@PARCO劇場。舞台は昨年秋の『ロスト・イン・ヨンカーズ@PARCO劇場』以来で一年ちょいぶり。もちろん今年初観劇。昨年は観てない、と言ってた割に5本は観てるのだけど、今年はたぶんこれ1本のみ。隔年現象なら来年は結構行くはずなのだけど、どうかな。ライブもあんまり行ってないし。映画は相変わらず観てるけど今年はなんだかインドアって感じ。

■最近観てる舞台の大部分が三谷幸喜脚本・演出なので、まずここに引っかかりました。しかも女性の二人芝居で長澤まさみ&斉藤由貴とはね。大好物過ぎて、予約期間は旅先だったんだけど幸運にも当選しました。でも、その後2次・3次と申し込みはあったようなので即日満員とは行かなかったのかな。観劇したPARCO劇場ではほぼ満員でした。

■『紫式部ダイアリー』というタイトルでおそらく大部分の人が誤解すると思うのだけど、これは現代劇です。よって長澤まさみも斉藤由貴も着物は着てない。そりゃね、長澤まさみの美脚は有名だし、3年前の長澤まさみ主演舞台の『クレイジーハニー』を観た時はそりゃシビレたさ。大学の友人のW君は同様に『クレイジーハニー』を観たそうで(別の会場で)、今回長澤の脚が出てるかどうかがすごく気になってたらしいが、脚が出てないということを伝えたら意欲が喪失したらしい。ま、分かんないでもないけどね。斉藤由貴の舞台は、三谷幸喜脚本・演出の『君となら』(初演)以来の2度め。長澤まさみも斉藤由貴の舞台も同じく2度めということになる。

■タイトルは紫式部の実際の随筆『紫式部日記』のもじりと思われる。それでも分かる通り、紫式部の代表作は『源氏物語』であり、清少納言の代表作は『枕草子』というのが下敷きになっている。現代劇なのにね。

■とある文学賞の審査会の前日、会場のホテルのバーに紫式部(長澤まさみ)を呼び出して共に飲む清少納言(斉藤由貴)。このバーがすべての舞台で、バーテンダーは時折出てくるけど無言。本当の二人芝居。昔すぎる話なので史実は分からないけど、清少納言が先輩で、紫式部はその地位を脅かすようになった文壇の新星という位置づけ。

■そもそも史実で、紫式部と清少納言が会ったことがあるかどうかは分からない。そのへんを面白がって三谷幸喜はフィクションに仕立てたのではないかな。今は知らないけど、我々世代では必ず国語の教科書に載っていた『源氏物語』と『枕草子』。ただ全読した人はそうそういないのでは。わたくし『枕草子』はほぼ放棄で、『源氏物語』は橋本治訳の現代語版をかなりなとこまで読んだけど、終盤で挫折。

■そこからはあらすじはあってないようなもの。でも話は、「日本語における表現の使い方の是非」とかもそうだし、元ネタの『源氏物語』に触れたところもある。設定上話は後半で、光源氏逝去のあとの薫と匂宮との女性を挟んだ三角関係とかね。そして清少納言(斉藤由貴)に、紫式部(長澤まさみ)に「あなたの文章は千年残るわよ!」と言わせるところとか。現代世界を舞台にした三谷幸喜なりのファンタジーなのかな。

■なかなか面白い舞台ではございました。ただし、二人芝居って舞台経験が多い俳優さんでもなかなかやらない高いハードルだと思うんだよね。かなり俳優さんの力量が必要だと思うので。今回、斉藤由貴はベテランらしくきっちりこなしてたけど、長澤まさみは台詞を噛んだりとかが結構あって、正直イマイチでした。最近はビッチっぽい役しか与えられてないけど、そこを乗り越えようよ。

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