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海月姫 [映画]

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■2014/12/27鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年72本目の邦画38本目。

■主演は能年玲奈。正直1年前の今頃と比べ能年ちゃんに対する熱気は下がってる。でも『ホットロード』をあれほどクサした手前、その次回作がどうなのかというのはやはり気になったので観た。

■原作は東村アキコさんの同名漫画。この人、基本は少女漫画(ギャグ系)なのだが、「モーニング」とかの青年誌でも連載を持ったりしてるのでオレも馴染みがある。古いアパート「天水館」に住む月海(能年玲奈)を始めとするオタク腐女子たちの前に、地上げによるアパートの取り壊し問題が立ちはだかる。それに偶然出会った有力政治家(平泉成)の息子で女装が趣味の蔵之介(菅田将暉)と、その兄で父の秘書をやっている童貞エリート(爆)の修(長谷川博己)が関わってくるという話です。

■月海はイラストレーター志望のクラゲオタク。その他の面々(尼〜ず)もオタク全開で、三国志オタクのまやや(太田莉菜)・鉄道オタクのばんばさん(池脇千鶴)・枯れ専のジジ様(篠原ともえ)・和物オタクの千絵子(アジアン馬場園)。見た目重視の馬場園はともかく、漫画に忠実なメイクなので元の女優が誰だか分からない。池脇千鶴とかよくこの仕事を受けたものだ。

■オタクかオタクじゃないかの二択で言うとオレもオタクなので(ただ、マニアックに突き詰める探究心が欠けているのが残念)こういう世界観は好き。能年ちゃんの設定が凄い。ポスターのビジュアルを見ても分かる通り思い切りブスメイクである。ま、橋本愛とは違い全方位美少女ではない能年ちゃんにこそ出来る技だ。そして、眼鏡を取ってきちんと身なりを整えると急に可愛くなるという、おそらく少女漫画で百万回以上使われている手法にもきちんとハマるところが凄い。この辺は原作に忠実で、東村アキコさんはそれを分かってて面白がって使ってるぽい。

■売れっ子キャスト中心なので、キャストの過去の出演作つながりも面白い。能年ちゃんと菅田くんは、二人が売れる前の2年前のクソドラマ『サマーレスキュー』で医大の同級生役で共演してるし。平泉成とはご存知『あまちゃん』でも。菅田くんと池脇千鶴は『そこのみにて光輝く』で姉弟役だったしな。まあでも、最近絶対変わった役しか回ってこない長谷川博己が今回も面白い。演技力のせいなんだろうけど、ホントに童貞っぽいんだよね。

■劇伴は今回初のヒャダイン。ちょっと盛り過ぎというところがなくもなかったけど良かった。あと、主題歌のSEKAI NO OWARIの曲も良かったな。だいたい邦画の主題歌ってタイアップのために、映画のイメージとは程遠い曲だったりしてがっかりすることが多いけど、今回は映画のイメージにきっちり合ってると思う。

■いろいろ突っ込みどころのある展開だったりはするのだけど、誤解を恐れずに言えば、映画の完成度よりも、原作の世界観とキャラクターのイメージを最重要視した結果、結構面白い作品になったと思う。でも万人にお勧めかと言われると、まだそこまでには行ってないかな。

■原作がまだ完結していないこともあり、今作も話に一応のオチはあるけど含みを持たせたエンディングになってる。東村アキコさんは映画続編を希望しているみたいだけど、公開初日に行ったけどガラガラだったのでちと難しいかも。『妖怪ウォッチ』と『ベイマックス』の余波かも知れないけど、この映画がコケるなら『ホットロード』がコケたほうが良かったのに(コラ)。

■でも日本では、コメディ映画を連続してヒットさせるのは難しい状況。現在それができている監督は、三谷幸喜ただひとり。


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non_0101

こんにちは。
可愛くて楽しい作品でした♪
能年ちゃんらしいコミカルさがぴったりで笑ってしまいました~
> 長谷川博己が今回も面白い。
ブレイク作が「セカンドバージン」なのに… やっぱり演技力ですね(^^ゞ
by non_0101 (2015-01-11 13:32) 

sochi

non_0101さん、どうもです。
長谷川博己の演技力には恐れ入ります。
by sochi (2015-01-12 01:04) 

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