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カーネーション [ドラマ]

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■2011年度下半期に放送されていたNHKの連続テレビ小説。わたくしの初見は2014年度上半期のBS再放送。

■連続テレビ小説の感想エントリとしては、『あまちゃん』『ちりとてちん』に次ぐ3本目。再放送ですらもう4ヶ月前に終わったドラマなのだけど、なんで今更書こうと思い立ったかというと、現状の朝ドラと以前の再放送(『マッサン』と『梅ちゃん先生』)は見てるけど特に書くつもりはない。次の朝ドラ『まれ』はおそらく見るけど、再放送は既に死ぬほどブログに書いた『あまちゃん』。だったら印象に残ったこの作品について書いておこうかなと。

■見た人は知ってると思うけど、これは世界的ファッションデザイナーのコシノ三姉妹を育てた、小篠綾子をモデルにしたフィクションです。系統としてはちょうど今やってる『マッサン』に似た感じかな。フィクションなのにベースの実話にある程度忠実であるというところあたりが。

■話は大雑把に言うと、大正時代に呉服屋に生まれた主人公・小原糸子(尾野真千子)が父親(小林薫)に洋裁屋と認められるべく頑張るパートと、自分が主になってからそれぞれ才能のある三人の娘(新山千春・川崎亜沙美・安田美沙子)を育て彼女たちが成長していくまでのパート、そして老境に差し掛かった糸子が仕事をこなしつつ世を去るまで、という三部構成という感じです。いや雑すぎるな。

■各々のエピソードで印象に残る男性は出てくる。父・善作(小林薫)、戦死した糸子の夫・勝(駿河太郎)、不倫相手の周防(綾野剛)、横恋慕を入れる北村(ほっしゃん。)などなど。強烈な印象を残した俳優さんはもちろんいるけど、当時の世相とは真逆で、基本的に全員女性の添え物という扱いと言ってもいいと思う。糸子の幼馴染の太郎(尾上寛之)など、糸子の好意で片恋慕した踊り子(黒谷友香)に鉢合わせさせられ精神を損ない、挙句の果てに再度召集されて戦死するという、朝ドラらしくないヘビーなエピソードだったりする。でも最終的には糸子と昔からのライバル(?)奈津(栗山千明)との関係で幕引きになるっていうのもいい。

■どこまでフィクションなのかは分からないけど、これは脚本の渡辺あやさんが女性、という理由もあるのかなと妄想したりする。おそらく男性にはこんな脚本は書けないと思う。椎名林檎の同名主題歌も強烈にいいし。でもそんなつまらないジェンダー論は置いといて、「やりたいことをやるためにはノイズを恐れず出来る限りの事はする」みたいなことを提示したドラマだと思う。文句なく傑作です。それに、渡辺あやさんは、その後男目線で書いた『ロング・グッドバイ』というドラマでも成果を残しておられる。

■おまけ。このドラマも登場人物がやたら多くて『あまちゃん』と匹敵するくらい。が、『あまちゃん』の劇中の時間軸はほぼ4年なのに、『カーネーション』は80年超えなので比較にならないかな。見たことない人は、ぜひ『あまちゃん』も4月から見てください。


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