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寄生獣 完結編 [映画]

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■2015/4/25鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年32本目の邦画15本目。観た理由はただひとつ。前編の『寄生獣』がとてつもなく面白かったからだ。しかし前後編で後編の公開が前編から5ヶ月後って、東宝様などの制作陣の都合はあるだろうけど、ちと勘弁して欲しかった。この間隔では冷めた観客も結構いるだろう。マーケティング的なミスかもね。

■設定と前作のあらすじは以前のエントリを辿ってもらうとして、母(余貴美子)を殺され、恋人・里美(橋本愛)を危険な目に遭わせたパラサイトに対し、新一(染谷将太)の怒りは増幅して、目につくパラサイトを殺戮していく。それへのカウンターとして、パラサイト軍団は新一の抹殺を試みる。正義の味方であるはずの新一が、SWで言うところの「ダークサイド」に堕ちていく訳です。そこに最強のパラサイト、後藤(浅野忠信)が新一の前に立ちはだかる。

■ある程度意識して雑なあらすじにしたけど、この映画、観たほうがいいです。前編を観てない人はDVDとかで予習してください。

■VFXも前編同様凄い。後編で活躍してくる役者がさらに映画の強度を増している。後藤役の浅野忠信の存在感は凄まじいし、前作から出ている教師役の田宮良子(深津絵里)の心理の変化とか。そして橋本愛の濡れ場を初めて観ました。彼女なりの覚悟かな。そして後編で初めて登場する殺人鬼・浦上(新井浩文)のキャラクターがハンパない。死んだ魚のような目。阿部サダヲは番宣で「ウチの子供なんか、新井くんは(実際に)人殺してると思ってるから」だってさ(爆)。でも、そのミギー役の阿部サダヲの演技(というかナレーションとモーションキャプチャー)にちと感涙したですよ。

■演出が素晴らしいし、古沢良太さんの脚本の構成も群を抜いてると思う。でもこの映画が素晴らしいのは、原作漫画の岩明均さんの物語性に寄るところが大なのかなと。そしてその物語を、漫画ではドライな印象を受けるけど、古沢良太さんはあえてウエット気味の話に再構成している。この映画ではそれは正解だろう。山崎監督と組む時は概ね古沢さんはベタ(『Always 三丁目の夕日』など)なんだけど。理由は知りません。ドラマではシニカルな印象を受けるのにね。

■現時点では山崎貴監督の映画ではベストな出来だと思います。お願いだからもう、『永遠の0』みたいな映画は撮らないでくださいませ。

■2015/5/10追記。2回目を最近できた109シネマズ二子玉川で観た。最初に入った会社の研修所が二子玉にあったので、イナカモノの割には馴染みがあるけど、ここ数年来てなかったので駅周辺の変貌にビックリ。ま、それはいいとして、初回で分からなかったことや、不満だったことがある程度クリアになって満足した。古沢良太さんの脚本は今作では「分かりやすさ」を心がけていたと思うので、初見で看破できなかったオレのアタマが悪いんですねたぶん。以降はDVD/BDで前後編を一気見することにします。

■でも、やっぱりいいわ。『寄生獣』で涙を流すオレはおかしいのかな。じゃあ別にそれでいい。

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