ミケランジェロ・プロジェクト [映画]
■『起終点駅 ターミナル』と同日の2015/11/07鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年83本目の洋画39本目。予告編が面白そうだったし、ジョージ・クルーニーの監督・主演作を久々に観たい気持ちもあって。
■原題は邦題とあまり関係のない『The Monuments Men』です。これについてはいろいろ言いたいが後半の方へ。今やロマンスグレーの王様と言えばジョージ・クルーニーだろう。つってもオレより2歳上なだけなんだけど。個人的には「ファンファン大佐」岡田眞澄以来かなと。岡田眞澄もハーフなので、日本人の純血ではなかなかロマンスグレーは難しいかなとちょっと思った。
■閑話休題。第二次大戦末期のヨーロッパ。敗色の濃くなったナチスドイツは、各国の美術品を強奪しドイツ国内に隠していた。そこにルーズベルト大統領の命を受けた美術品奪還の特殊部隊「モニュメンツ・メン」が連合国軍に加わり探索を始める。ただし、リーダーのストークス(クルーニー)を始めとしたメンバーは芸術の専門家だがロートルで、ほんの少し軍事訓練を受けただけの戦闘員としては素人。彼らがどうやって美術品を探しだして奪還するかは映画で確認してください。
■これが実話ベースというのに驚き。第二次大戦中にナチスドイツがした行為はある程度は知っていたけど、美術品強奪の話は知らなかった。話はテンポよく進んでいくし、美術に明るい人は、観ていてその辺の面白さもあるだろう。そつのない演出で楽しませてくれる映画だけど、そつがなさすぎて引っかかるポイントがあまりなかった、というのはないものねだりかな。クルーニーや相棒のマッド・デイモンも良かったが、パリで美術館に勤めるレジスタンスのケイト・ブランシェットが『ブルージャスミン』に続いてとても良かった。
■しかしこの邦題、ダサ過ぎる。分かりやすいタイトルを、ということで考えたのだろうけど、意味がわからないまでも原題の『The Monuments Men』の方が全然かっこいい。こういう残念な邦題に当たるとすこし悲しくなる。
2015-11-11 23:20
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