SSブログ

リリーのすべて [映画]

poster2 (1).jpg

■2016/3/19鑑賞@109シネマズ二子玉川。東急線だけで来れるこちらの駅のほうが電車賃は安いのだけど、時間がかかるので来たのは昨年5月以来。今回はこの次に観た『僕だけがいない街』の舞台挨拶に当選したので来てみた。19日は109シネマズの会員は1,100円で観れることもあるし。今年32本目の洋画23本目。

■トム・フーバー監督で主演はエディ・レッドメイン。『レ・ミゼラブル』のコンビですね。この映画も実話ベースで、最近扱われることの多くなったLGBTのT、トランスジェンダーがテーマになっている。トランスジェンダーは、必ずしも正確な訳ではないけど、日本語では「性同一性障害」というのが一番ハマると思う。

■1920年代のデンマーク・コペンハーゲン。ともに画家の夫婦、アイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)とゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)。アイナーは売れていたが、肖像画専門のゲルダはさほどでもない。ある時、女性モデルが来れないのでゲルダはアイナーに女装してモデルになることを頼む。それがきっかけで、アイナーは自分の中に内包されていた「女性」に目覚め、男の格好でいることが辛くなり女装を始め、やがて性転換手術を望むようになる。

■実際にこの映画のモデルであるアイナーは、世界で初めて性転換手術を受けた人らしい。女としての自我に目覚めていくオスカー俳優エディ・レッドメインの演技は凄い。ただ、エディ・レッドメインは男優としては細面だけど、どうしても女装した姿を綺麗とは思えない。が、愛する人に訪れた突然の変化に直面して混乱したが、ずっと彼を支えようとしたアリシア・ヴィキャンデルの演技は、そりゃアカデミー賞助演女優賞に値します。

■リリー(アイナーの女性名)が愛する人を苦しめてまで求めたジェンダーというのはいったい何だったのか、セクシャルマイノリティではないわたくしには、想像はできても共感はできません。もちろん、LGBTの人たちの権利は保証され許容されるべきとは思います。やたらに異論を唱えている自民党の一部の政治家には絶対ノーだし。ただ、その辺がわたくしのキャパの限界かと思います。我を通したリリーより、彼女にとっての理不尽に耐え続けたゲルダに涙が滲む。トム・フーバー監督が撮った北欧の美しい風景もあるし、いい映画だと思うのですが、もうひとつのめり込めませんでした。

■おまけその1。アリシア・ヴィキャンデル(Alicia Amanda Vikander)はスウェーデン出身の女優さん。『コードネームU.N.C.L.E.』ですごくチャーミングだった人だけど。「Vikander」という苗字に記憶があったが、中学の時に文通していたスウェーデンの女の子と同じ名字だったのに気付いた。彼女にはブレイク前のABBAを教えてもらったりしたな、と。

■その2。この映画はR15+です。ベッドシーンがあるからという理由だと思うし、アリシア・ヴィキャンデルも果敢に脱いでおられる。ただそれ以上に、エディ・レッドメインが男性の局部をかなり出しているのに驚いた。『ヘイトフル・エイト』もそうだったのだけど、最近はこれいいんですかね。邦画では絶対ダメなような気もするけど。そもそも男のオレは男性の局部なんざ見たくもない。

■その3。原題は『The Danish Girl』、直訳すれば「デンマークの女性(女の子)」です。もう「クソ邦題撲滅委員会」でも立ち上げようかと思う今日このごろ。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(3) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 3

幸せをつかむ歌僕だけがいない街 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。