追憶の森 [映画]
■2016/5/4鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年54本目の洋画32本目。
■アメリカ人の学者・アーサー(マシュー・マコノヒー)は片道切符で日本にやって来て、「自殺の名所」青木ヶ原樹海に向かう。死を決意して樹海に足を踏み入れたが、同じく死のうと思い樹海に来たはずなのに助けを求ている男、ナカムラ・タクミ(渡辺謙)に声を掛け出口に導こうとするが、結局二人とも迷ってしまい樹海の中をさまようことになる。途中、アーサーは妻・ジョーン(ナオミ・ワッツ)とのうまく行っていない結婚生活をたびたび回想する。
■ここで疑問が2つほど生じた。もちろん日本国内では青木ヶ原樹海は残念ながら自殺の名所として有名だけど、国際的にそんなに有名なのか?ということと、青木ヶ原樹海で偶然会った日本人が英語を話せる確率ってかなり低いのでは?ということ。
■最初の疑問は、劇中でアーサーがやった通りにPCで「The Perfect Place to Die」とタイプしてググったらトップで青木ヶ原樹海が出た。要はオレが知らなかっただけである。2つめの疑問は映画を観終わると納得できるものだけど、それはネタバレになるので止めておく。アーサーに妻子の名前を訊かれたタクミが、妻は「キイロ」娘は「フユ」と答えるところも伏線になってるのだけど。
■ざっと言えば、非常に少ない登場人物(回想シーンを除き、ほぼマコノヒーと謙さんの二人芝居)でのアーサーの魂の救済の話なんだけど、どうもオレには舞台装置の仕掛けがしっくり来ませんでした。GW中に自殺に関わるしみったれた話なんか見たくもないのか、さしもの渡辺謙と言えども劇場は空き気味でございました。
■青木ヶ原樹海、といっても実際のロケは大部分アメリカの山中で行ったらしく、映像的には日本を舞台にした効果はさほどない。アメリカ人が想像する日本人のマインドが妙に強調された映画だったかな。
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