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闇金ウシジマくん the Final [映画]

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■2016/10/22鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年111本目の邦画55本目。先月公開された映画『闇金ウシジマくん Part 3』に続く、映画・TVドラマの『闇金ウシジマくん』シリーズ完結編。今のところは。というのも原作漫画は連載継続中なので、続編はその気になればいくらでも作ることが可能だと思うしね。おそらくTV・映画シリーズの総指揮の山口雅俊監督が、「そろそろ潮時」と思ったのではないかと邪推するけど。

■この映画の基本構成とかは、先月書いた『闇金ウシジマくん Part 3』のエントリを参照してください。今作においては、もともと中学時代に同級生だった丑嶋(山田孝之)と右腕の柄崎(やべきょうすけ)、情報屋の戌亥(綾野剛)や、同じく同級生で借金を申し込んできた竹本(永山絢斗)と、ライバルの金融屋・犀原茜(高橋メアリージュン)との若き日の因縁が明らかにされる上に、それに絡んで丑嶋を目の敵にする鰐戸三兄弟(安藤政信・YOUNG DAIS・間宮祥太朗)との戦いが主なストーリー。今までとは違い、基本的に原作「ヤミ金くん」編の話だけで構成されている。

■ホームレスになってしまった竹本が、鰐戸三兄弟の罠で貧困ビジネスに落ちていった話がきっかけなので、ちょっと映画Part1とカブるところもあり、劇中では犀原の部下の村井(マキタスポーツ)がる鰐戸三兄弟に向かって「オレたちの貧困ビジネスパクってんじゃねえ」というシーンもあるくらい。

■話の展開はスリリングで文句のつけようがないが、今までの多種多様の人が借金地獄に陥るシーンは、非常に緻密な取材の裏付けがあってのことだと思うのでリアリティがあったが、丑嶋や柄崎、鰐戸三兄弟との中学時代の抗争の話は、なんだか昔の本宮ひろ志の漫画『男一匹ガキ大将』のような感じ(古)で、リアリティが一気に乏しくなってしまう。おそらく作者の想像部分の比率が大きかったのではないかと。丑嶋という素性の分からない男のピカレスクロマンというところも大なので、原作にそういうエピソードがあっても丑嶋は謎のままにしておいた方が映画に説得力が出たのではと。ちょっとヤンキー漫画のレベルに引き戻されたような感じで残念でした。

■完結編ということもあって、結末に少し情緒に流されている描写が多かったのが残念。あと、原作漫画にもあるらしいので仕方ないけど、悪徳弁護士・都陰(八嶋智人)と美容界のカリスマ・万里子(真飛聖)のエピソードは冗長だったかなと。

■全体では山田孝之の芝居を始め、満足の行く良いシリーズだったと思うので、ありがとうございますと言いたい。文句が多いのはそれだけ好きだったという意味に取ってもらえば。特に原作では大柄な男の丑嶋なんだけど、さほど大柄ではない山田孝之なのにピッタリ役にハマっていた。素晴らしい。

■でもこのシリーズ限定で山田孝之の肌がツルツルなのはなぜ?という疑問はちょっと残りました。

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