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メッセージ [映画]

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■2017/5/20鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年44本目の洋画31本目。

■本作の監督のドゥニ・ヴィルヌーブは、SF映画ファンの98%(オレ調べ)が期待している『ブレードランナー』の続編で今秋日本でも公開される『ブレードランナー2049』の監督だ。しかも前作『ボーダーライン』もとても面白かった。予習も含めてそりゃ観るよな。

■世界各地に半円形の謎の宇宙船が同時に現れる(なぜか日本では北海道:笑)。娘を亡くし悲嘆に暮れている言語学者・ルイーズ(エイミー・アダムス)の元に米軍大佐のウェバー(フォレスト・ウィテカー)が協力を依頼するために現れる。彼らとのコミュニケーションが取れず来訪の目的が分からないため、言語学的な解析を依頼するのが目的だった。現地で合流した数理学者イアン(ジェレミー・レナー)とともに、宇宙船の中にいる生命体「ヘプタポッド」との対話を試みるが、音声での会話は上手く行かず。しかしヘプタポッドが表示する図形が「言語」だと認識できたルイーズたちは、徐々にヘプタポッドと対話を進めていく。

■正直言ってSF映画の割には映像が限られていて、アメリカのどっかの郊外の緑地、宇宙船の内部、そして現地のキャンプとそうそう多彩ではない。しかも特に前半部分はヘプタポッドの「言語」の解析に費やされ、話がまだるっこしいと思う人もいるかも。でもオレは一応大学では文学部という、言語を扱う学部に在籍していたこともあり(専攻は社会学だけどね:笑)。言語学の授業も取っていたと思うので共感できる部分大。特に「使う言語はその人の思考回路を支配する」(たぶん)という台詞には唸らされた。

■そして(ネタバレを省いて)ルイーズの能力が覚醒してからの怒涛の展開はまさに涙もの。「ああ、こういうことを伝えたかったんだ」と結構涙腺が緩んだ。加齢だけどな。

■特に前半部分では、ぼーっと観てると理解できない部分も多いので、脳を疲れさせる映画だと思うけど、お薦めです。ただ毎度のことながら、原題が『Arrival』なのになんで邦題が『メッセージ』なんだ。バカか。ABBAのアルバムに配慮でもしたのか!(古くてすいません)。ま、原題自体、原作小説の『Story of Your Life』から改題してんだけどね。

■観た知人友人の中では、不満な方もいらっしゃったようで。どう説明すべきかしばらく考えていた。ある時これは、21世紀の『未知との遭遇』、なんだと思い至り腑に落ちた。

■傑作。是非観てね。オレももう一回観て飯をおかわりしたいです。

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スプリット [映画]

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■2017/5/18鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年43本目の洋画30本目。

■フェイスブックでは『シックス・センス』以来のM・ナイト・シャマラン監督作品、と書いたのだけど、よくよく思い出すと違っておりました。ウィル・スミス主演の、息子を売り出したいが為の超親バカ映画『アフター・アース』の監督さんでもあった訳ですね。勝手に妄想するけどかなり不満な請負作品であったことは容易に想像がつく。それにしても『シックス・センス』のオチで、「そりゃねーだろ!」と思った記憶は結構新しい。新しいと言っても18年前だが。ゲホゲホ。

■高校の中で少し浮いているケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)は、同級生の誕生会の帰りに同級生のクレア、マルシアとともにクレアの父に車で送ってもらうことになるが、駐車場で謎の男・ケビン(ジェームス・マカヴォイ)に車をジャックされ、気がついた時には謎の地下室のようなところに拉致されていた。顔を合わすたびに違った対応を見せるケビンに、ケイシーたちは不信感を抱きつつ何とか逃げようとするが、実はケビンは23人格を持つ多重人格の男で、精神科医のドクター・カレン(ベティ・バックリー)にかかっていた。その中でケビンに人智を超えた24番目の人格が生まれそうになる。

■また結局苦手なホラー映画を観てしまった。マジで怖いわ。そして主演のジェームス・マカヴォイの演技が本当に気持ち悪い。もちろん演技力の賜物ということで褒めているつもりです。あと、女子高生3人が妙にエロい演出なのはシャマラン監督の趣味なのかどうかは存じ上げません。

■結末も含めて正直あまりノレませんでしたが、好きな人は好きな映画だとは思います。

■この映画に関して、twitter上で映画評論家の町山智浩さんの以下のツイートが「ネタバレではないか?」と一時ホットワードになった。

観終わった後だと、「確かにまあまあネタバレになるかも」という印象だけど、観終わった後で気づくってそれはネタバレの範疇外ではないか。なぜこんなことで町山さんを責め立てるのかが理解できないわたくしでした。でもネタバレ自体も、映画を観れば分かるんだけどエンドロールで続編制作が明示されているだけなんだよね。今までの作品とどうクロスするのかだけがネタバレと言ってもいいかも。

■特に薦めませんが、お好きな方はどうぞ。

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