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ひるなかの流星 [映画]

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■2017/5/7鑑賞@TOHOシネマズららぽーと横浜。今年40本目の邦画13本目。

■両親の海外転勤で、吉祥寺に住む叔父・諭吉(佐藤隆太)の許に預けられた田舎育ちの女子高生・すずめ(永野芽郁)。迷ったすずめを叔父の許に連れて行ってくれた男・獅子尾(三浦翔平)は、すずめが転校する高校の担任教師だった。友達のいないすずめは、隣席の女嫌いの同級生・馬村(白濱亜嵐)と友達になろうとするが。

■要はすずめと獅子尾、馬村の三角関係の話。まあこれもフリーパスポートがなければ観ないタイプの映画だけど、箸休めには良い。しかし、GW中に観た邦画6本のうち、なんと3本に永野芽郁が出ている。しかも舞台が吉祥寺というところなど、この前に観た『PARKS パークス』と丸かぶりである。非常に売れっ子だということね。『あまちゃん』に出ていた頃の能年玲奈(のん)に似た雰囲気で、美人ではないが愛くるしい顔をしている。頑張ってください。

■あと、すずめと敵対してその後親友になるゆゆか(山本舞香)は可愛い。宮崎あおいや二階堂ふみに似ているルックス。現在テレビドラマ版の『サイタマノラッパー〜マイクの細道〜』にも出てるけど、今後売れるんだろうな。

■しかし白濱亜嵐、彼だけではないが、どうして揃いも揃ってEXILE系は大根役者ばかりなのか。あれだけたくさんいれば上手な人も混じっていて良さそうなものだが、ほぼ皆無。素質というより俳優の育成方針がおかしいのかな? もう少しましな演技指導者を付けるか、ダンス&パフォーマンス集団に専念していただきたいかなと。

■映画自体は、最近よくある少女コミック原作もの映画で、それ以上でも以下でもございません。

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ノー・エスケープ 自由への国境 [映画]

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■2017/5/7鑑賞@TOHOシネマズららぽーと横浜。今年39本目の洋画27本目。

■米・トランプ大統領が「メキシコとの国境に壁を築く、メキシコの負担で」とか物騒なことを言っている現在、タイムリーな映画だなと思ったが、いやいや全然それだけではなかった。

■題材そのものは確かにタイムリーで、メキシコからアメリカへの密入国を目指す、主人公モイセス(ガルシア・べルナル)と仲間たち。入国後アメリカ人のハンター・サム(ジェフリー・ディーン・モーガン)と優秀な猟犬のトラッカーに捕捉され、仲間を殺され徐々に追い詰められる。

■途中からアメリカとメキシコの問題を忘れてしまうくらいすごくスリリングで恐ろしい。そもそも、モイセスや仲間の入国理由はある程度明らかにされているのだが、サムがメキシコ移民を憎む理由は全く説明されていない。だからすごく恐ろしいし、ホラー映画でもある。ホラー映画あまり好きじゃないんだけど。そして結末はある意味観客の期待に応える残虐さ。

■今回初監督のホナス・キュアロンは、『ゼロ・グラビティ』のオスカー監督、アルフォンソ・キュアロンの息子で、『ゼロ・グラビティ』でも共同脚本を手掛けていたとか。才能は遺伝するんだなあとも。

■すごく面白い映画なので皆様にお薦めしたいのですが、遅筆のせいで現在公開館がかなり限られており大変申し訳ありません。無理ならDVDで。

■最後にちょっと文句。邦題は『ノー・エスケープ』なんだけど、原題は『Desierto』(荒野)です。しかも余計なサブタイまで付けて。お父さんの映画『ゼロ・グラビティ』も原題は単に『Gravity』(重力)だったんだよ!稀代の悪邦題と批判されてもまだ韻踏むか!バカなのか! ま、配給元が同じかどうかはめんどくさいので調べませんでしたが。

■最後にも書くけど、お薦めです。


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追憶 [映画]

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■2017/5/6鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年38本目の邦画12本目。

■日本映画界の巨匠、降旗康男監督作品。撮影監督はこちらも巨匠、木村大作。
富山。親にネグレクトされて育った三人の子供、篤(成人後:岡田准一)、啓太(小栗旬)、悟(柄本佑)。喫茶店の店主・涼子(安藤サクラ)と常連客の光男(吉岡秀隆)の庇護のもと居場所を見つけた三人だったが、ある日悲劇的な事件が起きる。ネタバレしてもいいと思うのだけど、公式サイトとかでは伏せてるので。

■25年後、過去を封印して現在は刑事の篤は、ラーメン屋で偶然悟に出会う。今は東京でガラス店の入婿になった悟は、金策に困り、地元の土建業で成功している啓太に借金を頼みに来たという。数日後、悟の遺体が発見される。篤は捜査に赴き啓太を問いただすが、啓太は悟には会っていないという。

■このご時世でオリジナルの脚本で勝負しようとするのは素晴らしい。が、若手俳優陣の頑張り(篤の別居中の妻:長澤まさみ、啓太の妊娠中の妻:木村文乃とかも含めて)があまり活かされてないかなと。地方発のご当地映画も邦画のひとつの流行りだけど、ちょっと類型的過ぎる。演技に関してはこのキャストの中では圧倒的な演技力を誇る安藤サクラが全部持っていった感が強いけどね。

■ちょっと、表現としてのハコが古すぎると言わざるを得ない。降旗康男監督は偉大だし、例えば今や有名バイプレーヤーになった田中要次はワンシーンの出演なのに(たぶん)喜々として出てるし、岡田准一も小栗旬も監督へのリスペクトは表現している。でも申し訳ないが、現在の観客の大多数に受け入れられる映画ではない。年齢のせい、ではないと思うし(そもそも「高齢だから」というのは立派なハラスメントだ)、ハリウッドで言えばクリント・イーストウッド、ウディ・アレンなど降旗監督と同世代で良作を作っている監督さんはいる。そりゃ多くはないけどね。

■ここからは個人的な感想なんだけど、岡田准一はジャニーズイチの俳優だと思うので、演技派というより、その高度な身体能力を活かして「日本のジャッキー・チェン」的なポジションを目指したほうがいいのではないかと思います。事務所はNG出すと思うけどね。

■篤のダメな母親役でりりィさんが出ている。亡くなられたのは昨年11月だが、おそらくこれが遺作に当たるのだろう。いい女優さんでもあった。合掌。

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