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ラストコップ THE MOVIE [映画]

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■2017/5/5鑑賞@チネチッタ。今年37本目の邦画11本目。

■これは動画配信サービス「Hulu」で先に配信され、昨年日テレで連ドラ化されたものの映画版。もともとはドイツのドラマの翻案ものらしい。もちろん未見。30年前に爆発事故に巻き込まれ、ずっと昏睡状態だった昭和の刑事・京極(唐沢寿明)が奇跡的に目覚めたが、妻・可奈子(和久井映見)は後輩・鈴木(宮川一朗太)と再婚し、娘・結衣(佐々木希)は京極を知らぬまま成人していた。なぜか刑事に復職した京極は、草食刑事・亮太(窪田正孝)とコンビを組まされ、事件を次々と豪快に解決していく。

■連ドラの視聴率も別に良くなかったようだし、何で映画化されたのかはよく分からないが、おそらくhuluの絡みとかもあったせいだろうか。

■脚本も演出も雑、というかわざと雑にやっているのかという感じ。アクションシーンが多いのでVFXも多用されているが、これも(予算のせいもあるかも知れないけど)わざと雑にやっているのかのように漫画的で、そこがなんだかとてもおかしい。制作側は正統派刑事アクションで大ヒットさせようとは夢にも思っていない感じ。でも、その辺の力の抜け加減が妙に楽しいのだ。オレと同い年の唐沢寿明のエネルギー過剰な演技も楽しいし、婦警役で旬の若手女優さん(伊藤沙莉・桜井日奈子・武田玲奈)が出ているのも良い。

■という訳で大声でお勧めはできませんが、お暇があれば箸休め程度で。

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カフェ・ソサエティ [映画]

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■2017/5/5鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年36本目の洋画26本目。クリント・イーストウッドと同じく、齡80を超えても年一作のペースで作品を発表し続けるウディ・アレン監督。最近の彼の作品は毎年観ている。

■1930年代のハリウッド。夢を抱いてNYから来た青年・ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、映画業界の大物エージェントの叔父・フィル(スティーヴ・カレル)のもとで雑用係として働く。ハリウッドに明るくないボビーの案内をしてくれたのはフィルの秘書・ヴェロニカ(ヴォニー)(クリステン・スチュワート)。ボビーはヴォニーに恋心を抱くが、彼女には「ジャーナリストの恋人」がいた。ヴォニーが恋人と別れたのを知ったボビーは再度ヴォニーにアタック。晴れて二人は恋人同士になるが、実は「ジャーナリストの恋人」は叔父・フィルだった。妻と別れても復縁を迫るフィルの許に結局ヴォニーは戻る。

■失意のままNYに戻ったボビーは、ギャングの兄がオーナーのカフェの支配人として働く。そこで客・ヴェロニカ(ブレイク・ライブリー)と出会い恋に落ち結婚する。そこにフィルがヴォニーを連れて来店。数年ぶりに二人は再会するが。

■『ソーシャル・ネットワーク』ではザッカーバーグに鬼気迫る寄せ方をしたジェシー・アイゼンバーグだが、今回は脇役にも見えてしまう希薄な存在感(いい意味で!)を醸し出している。二人のヴェロニカもともに美しい。最近のウディ・アレン映画では常連だったエマ・ストーンが出ていないのはちょっと寂しいけどね。

■ウディ・アレンは今までフィルム撮影にずっと拘ってきて、今回が初めてのデジタル撮影作品だそうです。それを勧めたのが若手の撮影監督ではなく、『地獄の黙示録』『ラストエンペラー』などで知られる超大物撮影監督、ヴィットリオ・ストラーロだというのがとても面白い。ちなみに初コラボとのこと。この画像の美麗さには正直参りました。すぐれた色彩設計と、ハリウッドが舞台であること、前半のストーリーの類似性などから、「大人のラ・ラ・ランド」と評する向きもあるようだが、半分同意で半分不同意ってところかな。

■裏でギャングの兄がガンガン人殺してたりとか、ボビーがユダヤ人とかの毎度おなじみのアレン節もあるのだが、結末を観客の想像に任せる余韻を持たせた終わり方とかもあり、ここ数年のアレン監督の作品では一番いい。根幹のテーマはあまり変わらずとも、毎年面白い映画を観せてくれるウディ・アレン。これからもご健在で、もっと楽しい映画を観せてくれますように。

■お薦めです。

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PARKS パークス [映画]

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■2017/5/2鑑賞@テアトル新宿。今年35本目の邦画10本目。先に言っとくと、この映画は井の頭公園100周年記念のご当地映画です。オレは上京してから東京西部に住んだことはないし馴染みはないけど、過去の経験から井の頭公園にはあまりいい思い出がない。でも結構好きだったりする。そして旬の俳優さんたち(橋本愛・永野芽郁・染谷将太)がメインキャストなので観ようと思った。もう一つの理由は、テアトル新宿が属しているTCGグループの無料券がそろそろ期限切れになりそうだったこと。ウチからは別に近くないが、居心地のいい映画館なのだ。

■成蹊大学(現職総理と同じ大学だw)4年の純(橋本愛)は、親のコネで就職が決まっているのに、単位が足らず留年の危機に陥る。担当教授(佐野史郎)に直談判すると、レポートの追提出を条件にされる。そこに純が住んでいるアパートに女子高生ハル(永野芽郁)が突然現れ、先日亡くなった父親(森岡龍)の当時の彼女・佐知子(石橋静河)を探しに来たと純の部屋に居座る。

■ハルに押され佐知子の実家に訪れるが、すでに佐知子は亡くなっており、孫のトキオ(染谷将太)と出会い、父と佐知子が製作途中だった未完の曲があることを知る。そして純の卒業の条件は、教授の指示により、未完の曲を完成させることになる。

■井の頭公園はいいところなのですごく馴染める。橋本愛を始めとする若手の俳優の演技もすごくいい。でもこの映画が物足りないのは、脚本がグダグダなところ。ハルの父親の青春時代が50年前というかなり無理のある設定(そりゃ父親じゃなくて祖父だろ)やテンポの悪さ。それより何より、キーになる楽曲の魅力が残念ながら大変乏しいところなのだ。

■でも監督は若手ながら才能がある方だと思うので、今後に期待します。

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グレートウォール [映画]

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■2017/5/1鑑賞@109シネマズ川崎。今年34本目の外国映画25本目。

■この映画、今年のアカデミー賞授賞式でMCのジミー・キンメルが、ケイシー・アフレックが主演男優賞を獲った『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に関するコメントで、制作に名を連ねていたマット・デイモンに対し、「君は出演もせず赤字の中国映画に出てたらしいじゃないか」とイジったその映画です。まあ、アメリカではコケたらしいんだけどね。今作のチャン・イーモウ監督は、少なくとも日本では文芸派監督として認識されていて(『初恋のきた道』とかね)、なぜかTOHOシネマズシャンテで上映されてたりとか面白い。わたくしTOHOシネマズのパスポートはあったけど時間の都合で地元で。

■宋王朝時代、欧州から黒色火薬を求めて中国まで来たウィリアム(マット・デイモン)とペロ(ペドロ・パスカル)たちは怪獣に襲われる。その後万里の長城に捕縛されるが、実は万里の長城は饕餮なる怪獣に対する防御壁として作られたことを知る。女性攻撃隊の隊長リン・メイ(ジン・ティエン)の信頼を得つつ、以前からこの砦に捕らわれている欧州人・バラード(ウィレム・デフォー)から情報を得るが。

■最初に「万里の長城に関する色々な伝説がある」(大意)というお断りはあるがこれはすごく大嘘だろ(笑)。これも雑な映画だがすごく面白いのだ。ヒロインのリンが大変美しいし、アクションシーンも飽きさせない。

■好きな映画だけどコケる理由も何となく分かる気も。映画って難しいね。

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無限の住人 [映画]

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■2017/5/1鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年33本目の邦画9本目。

■三池崇史監督の作品は、近年だいたい観てはいる。年間数本撮る多作の監督だというせいもあるのだろうが、当たりハズレが激しい監督でもある。推測だけど、三池ファンの人たちもある程度覚悟して観ているのではないか。オレもその覚悟で観ている。ただオレの場合、当たりが商業的にはおそらく成功していない『愛と誠』だったりするところがアレですが。

■原作は沙村広明の同名漫画。未読。江戸時代(?)に上司である旗本の不正を知り、旗本と手下を惨殺した万次(木村拓哉)だが、その中には妹・町(杉咲花)の夫も含まれていた。気が触れた町を連れ、万次は賞金稼ぎから逃げ回るが、ついに町を殺されてしまい逆上し、賞金稼ぎを皆殺しにする。自らも深手を負い死を覚悟した万次だが、謎の老婆(山本陽子)が現れ、万次の体内に虫を放ち、結果万次は不老不死の体にされてしまう。

■100年後、無天一流の道場の娘・浅野凛(杉咲花)は、突然現れた道場破りの逸刀流当主・天津影久(福士蒼汰)に父(勝村政信)を殺され、母を連れ去られる。復讐に燃える凛は、謎の老婆=八百比丘尼の導きで万次と出会い、用心棒を依頼する。万次は町と瓜二つの凛に驚くが、用心棒を引き受ける。

■町を殺され逆上する万次と、クライマックスの百人斬りの殺陣はさすがに凄いし、キムタクや他の俳優陣がすごく頑張っているのはよく分かるし迫力がある。そして敵役の市川海老蔵、市原隼人、田中泯の演技が素晴らしいのだ。田中泯なんて座って握り飯食ってるだけですごく絵になっていた。そして、女の敵役、戸田恵梨香の太ももには全くやられましたぜ。

■で、面白いかというとそうでもない。キムタクのキムタク演技は毎度のことながら、先日日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲ったばかりの杉咲花の演技も、絶叫ばかりであまりよろしくない。三池監督の演出なんだろうけど。助演陣の名演技がキムタクの演技と呼応していないのと、原作読んでないので何とも言えないが、脚本があまりよろしくなかったのかもと。

■なのであまりお薦めしません。木村拓哉も今後俳優一本でやっていくなら、脇役とかも柔軟にこなしたほうがいいのではと素人ながら思う。今の日本の一線級の俳優さんはみんな脇役も喜んでやる。やらないのはキムタクと織田裕二くらい。

■余談。鑑賞後別の日に友人夫妻と飲んでいて「チャンバラものなら、映画化すべきは『無限の住人』より『バガボンド』だよなー」という話で盛り上がった。映画化されてないのは、とっくにオファーはたくさん来ていて、作者の井上雄彦さんが許諾しないせいだと邪推するが。「でも、仮に映画化された場合、主演の武蔵は誰がふさわしい?」という問に誰も解がなかったのでした。

■お暇な方、誰がいいかご意見ください。何も出ませんが。

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帝一の國 [映画]

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■2017/4/30鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年32本目の邦画8本目。

■菅田将暉、野村周平などなど若手イケメン大集合、というか男だらけの映画。残念ながらわたくし男色の趣味はないし、今作の永井聡監督の以前の作品(『ジャッジ!』『世界から猫が消えたなら』)があまり面白くなかったので、もともと観るつもりはなかったが、繰り返し流れる予告編が面白そうだったので観ることにした。フリーパスポートだしね。

■原作は古屋兎丸の同名漫画。未読。時代は昭和。日本一のエリート高校・海帝高校(開成がモデルなんかな?甥が通ってたけど)で生徒会長になった者は将来の内閣入りが約束されているという。主席で入学した赤場帝一(菅田将暉)はOBで生徒会長になれなかった父・譲介(吉田鋼太郎)の応援を受けつつ、仇敵・東郷菊馬(野村周平)や苦学の爽やかイケメン・大鷹弾(竹内涼真)たちと競いつつ、恋人・美美子(永野芽郁)の応援を受けながら生徒会長を目指し突き進んでいく。

■もちろん真面目な話ではなくて、政界をカリカチュアライズしたコメディです。そもそも現職総理大臣の母校がどこかと考えたら、そんな話絶対ないでしょ(笑)。詳しくは観ていただきたいのだけど、爆笑につぐ爆笑。支持層獲得のために校庭で「マイムマイム」踊ったりするか(爆)? その他にも小ネタ満載。非常に笑わせていただいた。最後はやや力技で落としたところもあるけど、ブレずに一直線でやれば、どんなテーマでもだいたい面白くなるのかな、と。

■大変楽しい娯楽映画なので、食わず嫌いの方もお薦めです。実際ヒットしてるし。それにしても菅田将暉すげえな。



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ワイルド・スピード ICE BREAK [映画]

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■2017/4/29鑑賞@TOHOシネマズ日劇。今年31本目の洋画24本目。

■GW期間中(4/29-5/7)で10本は観ようという目標を立てておいた。TOHOシネマズのフリーパスポートもあるので。一応目的は達成できたが、この間ひとつもエントリを更新しなかった。ということは10本溜まっているということです。昼間は映画、夜は夜で忙しく、というか毎晩呑んだくれていたのが正直なところ。いっそのこと一部短評で済まそうかなとも思ったが、この映画を観た後にとある飲み会で先輩方に「お前のブログは内容はともかく、観た全部の映画の感想を上げてるところはエライな」と言われたのでもはや引っ込みつかず。個人的な話ですが。

■閑話休題。今作、全米のオープニング興収で新記録を達成したらしいので、ミーハーなオレは観てみることにした。久々に日本最大(座席数が)の映画館、TOHOシネマズ日劇のスクリーン1で。ここで問題が。この映画はシリーズ8作目なのだが、それまでのシリーズ作を1本も観たことがない。東京を舞台にした作品で妻夫木聡がちらっと出てたくらいはCMで知っていたが。なので大筋もよくわからないくせに観るという非常に雑な感じである。今まであまりやったことはないが、『ハリー・ポッター』シリーズを全く観ないで『ファンタスティック・ビースト』を昨年観て何とかなったので、今回も大丈夫かと。雑だ。

■以下大雑把なあらすじ。「ファミリー」のリーダー・ドム(ウィン・ディーゼル)は、愛する女・レティ(ミシェル・ロドリゲス)や他のメンバーとともに、政府筋からの裏ルートの依頼も含め数々の案件を解決してきた。今回も大量殺戮兵器と目される電磁パルス砲の奪還命令が下り、「ファミリー」は見事成功するが、直後ドムは裏切り、電磁パルス砲を持ち去ってしまう。実はドムは、サイバーテロリストのサイファー(シャーリーズ・セロン)に脅迫され仕方なく従っていた。

■この手の映画はストーリーを深追いするより、強烈な映像体験を堪能するほうが吉。後半部分での、氷海上で車と潜水艦が対決するシーンとか、バカなんじゃないかと思ってしまうがすごく面白い。徐々に頭がおかしくなっていくシャーリーズ・セロンも楽しいし。でも雑。ちょっとネタバレしてしまうが、ドムが脅迫された理由が、レティの他に女に子供を作らせていて、女と子供の身柄を確保されていたことって、どこがファミリーやねん(笑)。

■でも、バカ娯楽映画としては最上級かな。料金分の価値はあると思う。しかし配給側も雑で、シリーズ名の『ワイルド・スピード』の原題は『THE FAST AND THE FURIOUS』で、今作の原題は『The Fate of the Furious / Fast & Furious 8』だ。『ワイルド・スピード』なんて欠片もないしサブタイも日本適当オリジナル。雑すぎ。でも勝てば官軍か。

■いろいろ言いつつ、結構お薦めです。シリーズの前作観たほうが面白いとは思うけど、観なくても全然大丈夫(笑)。

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