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20センチュリー・ウーマン [映画]

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■2017/6/11鑑賞@109シネマズ川崎。今年51本目の洋画34本目。

■最初にヨタ話を。オレがこのブログを書いている最大の目的は、衰えつつある自分の記憶の補完です。どんないい映画を観てもメモがなければ、ほぼ自分の記憶は残念ながら薄れていく。画像もそうですね。昔はスマホもデジカメももちろんなかったので、写真を残すには今よりもハードルは高かったんだけど、高校生の時には親に買ってもらったフィルムカメラを持っていた。でも20代くらいまでのオレは、「写真に撮らなくても本当に大事な画像は心のファインダーに残るはずだ!」というアホみたいな思い込みがあってあまり写真を撮らなかった。でもね、「心のファインダー」なんてフォルダはあっという間に壊れるんですよ、と今なら若いオレを説教したい。

■二つ目の目的は、自分が観て面白かった映画を人に薦めたく、感動を共有したいから(いや、ボロクソに書いてる映画も結構ありますが)。だからなるたけ映画を観たら感想を早めにアップするようにしていたのだけど、最近は諸般の事情でかなり遅く、この映画なんて書いてる現在では上映館がほぼない。しかも公開ちょっと後なのでDVDとかで見てとも言えない最悪のタイミングです。全然目的に合ってない。

■閑話休題。1979年のアメリカ・サンタバーバラ。高齢出産をしたシングルマザーのバーシア(アネット・ベニング)は15歳の一人息子・ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育方針に困っていた。バーシアの家に寄宿するパンクな写真家・アビー(グレタ・ガーヴィグ)、便利屋のウィリアム(ビリー・クダラップ)、そしてジェイミーの幼馴染で、ジェイミーが密かに心を寄せているジュリー(エル・ファニング)の助けを請う。主に彼らをめぐるひと夏の物語。

■主人公のバーシアの年齢は55歳で、今のオレの年齢と似通っている。そしてオレは1963年生まれなので、ジェイミーの年齢設定とほぼ同世代だ。あまり予備知識を持たずに観に行ったので、冒頭でそれが分かった時点で「これはのめり込むかも」と思ったのだが、結果的にそうでもなかった。考えてみたら当たり前の話で、同じ1979年と言えど、サンタバーバラと日本の四国のど田舎では環境が違い過ぎる。

■なので、あまりのめり込んで観ることはできなかったが、時間を置いて再見したい気も。これ書いてる時点で映画館での上映はほとんど終わってしまったので、いずれレンタルででも。上手く言えないが、親しみは感じられなくても「たまに親戚の寄り合いとかで会う、あまり気が合わない従兄弟」くらいの微妙な親近感がある。

■劇中で繰り返し流れる『As Time Goes By』の支配力も凄いものがある。というより、オレの脳内で『カサブランカ』の支配力がいまだに強いということなのかも。

■ハマる人はハマる映画かなとも思うので、機会があればぜひ。もう映画館でやってなくてすいません。

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パトリオット・デイ [映画]

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■2017/6/10鑑賞@チネチッタ。今年50本目の洋画33本目。

■実話ベース。2013年のボストン・マラソンで起こったテロ事件で、たまたま警備に当たっていた本来は殺人課の刑事・トミー(マーク・ウォールバーグ)と、FBIを始めとする警察関係者が事件の謎を解き明かし、解決に至るまでを描写している。

■ドキュメンタリーのような描写で、話は淡々と進む。特別な仕掛けもトリックもない。この映画の場合、それはたぶん正解なんだろう。役者陣も熱量があまり入り過ぎないという感じの好演。かなり制作費もかかってるようだしね。でもまあ、日本ではあまり当たらなかったみたい(ほぼ1ヶ月後に書いているのですいませんすいません)。

■ひとつには日本での宣伝コピーのミスリード。「最大の危機は、最大の奇跡を生むー」。映画を観てもらえば分かるけど、犯人逮捕に至るまでの過程で奇跡は起きてない。担当の捜査官たちの地道な捜査が結果に繋がっただけだ。

■そして、どんなに周到に法律等で準備していても、テロは絶対に防げないという悲しい現実。日本で共謀罪なるものが成立したところでテロが起きる確率が下がる訳でもなんでもない。もっと時間を掛けて根幹のところを掘っていくしかないという話。それでも解決できるかどうかは闇の中。

■あ、映画自体はまあまあ面白いです。スカッと、という訳には行かなかったけど。

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